仕事に行きたくないほど眠いとき|スタンフォード式の眠気対策法とは

仕事に行かなきゃいけないのに、朝、なかなか起きられない。

起きて仕事に行く準備ができたのに、家から出られない。出たくない。

昨日、仕事が忙しくて帰宅が遅かったから、もう少し寝ていたい。

ミスや心配事が不安で眠れなかった、仕事行きたくない。

毎日を懸命に働くビジネスパーソンであれば、誰もが1度は感じたことのある気持ちではないでしょうか。

私も何度もこのような想いを抱いていたので、あなたの気持ちが痛いほどわかります。

もっとしっかり寝たい。

疲れを癒したい。

睡眠の質を上げたい。

実は先日、すごい本を見つけたんです!

『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治著

睡眠研究のメッカと呼ばれるスタンフォード大学で、30年以上も研究しておられる西野精治博士が、これまでの研究をまとめられた著書です。

今回は、朝眠くて仕事に行きたくない!と感じている人に向けて、西野精治著『スタンフォード式 最高の睡眠』に基づき、スタンフォード式の最高の睡眠対策法を簡単にまとめてお伝えします!

また、最後に仕事に行きたくないと感じている人のために、根本的な解決策もお伝えするのでお楽しみに!

仕事 眠い 行きたくない

仕事に行きたくないほど眠いのは、睡眠の質のせい?スタンフォード式の対策法

あなたが今、眠いと感じているのは、昨夜遅くまでの残業のせいで睡眠時間がしっかりと取れていないからじゃなくて、「睡眠の質」が悪いからかもしれません。

『スタンフォード式 最高の睡眠』によると、睡眠クリニックにやってくる睡眠不足の人は、睡眠時間の量の問題ではなく、「寝ているのに疲れが取れない」という「睡眠の質」が問題だったということが少なくないといいます。

スタンフォードを初めとするアメリカだけでなく、日本も含めた世界のトップ層のエグゼクティブ達は、眠りについての意識が高いとのこと。

仕事で成果を出したりやプライベートが充実している人は、みんな「睡眠メンテナンス」を始めているんです。

あなたが仕事に行きたくないほど眠いと感じているのは、この「睡眠メンテナンス」への意識が薄いからかもしれません

眠い!仕事に行きたくない!という気持ちを生み出す睡眠負債とは

質の高い睡眠が取れないと、身体の中には「睡眠負債」というものが溜まっていきます。

「睡眠負債」という言葉は、巷でも最近よく聞くようになった言葉だと思いますが、あなたはこの言葉がどういう意味なのか説明できますか?

睡眠負債というものは、単に睡眠不足を意味するものではありません

睡眠負債が意味しているのは、

借金同様、睡眠も不足がたまって返済が滞ると、首が回らなくなり、しまいには脳も身体も思うようにならない「眠りの自己破産」を引き起こす

『スタンフォード式 最高の睡眠』

ということなんです。

つまり、あなたが仕事に行きたくないほどの眠気を感じている原因は、単に睡眠時間が少ないからではなく、睡眠負債が溜まって、通常の睡眠では睡眠負債が返済できなくなっているからなのかもしれないということです。

8時間寝ても眠い人と、6時間の睡眠で元気な人がいる

8時間寝ても眠い人、6時間の睡眠でも元気な人」というエピソードが『スタンフォード式 最高の睡眠』には出てきます。

睡眠中、私たちはレム睡眠とノンレム睡眠という異なる2つの状態を行き来します、

レム睡眠のときは、眠りが浅く夢を見たりしています。

反対にノンレム睡眠では、深い眠りに落ちており、脳もゆっくりと休んでいます。

通常であれば、睡眠中にこのサイクルを90〜120分周期で4回ほど繰り返します

8時間睡眠の人がいたり、6時間睡眠の人がいるのは、このスリープサイクルに個人差があるから。

しかし、西野氏によると、睡眠時間の長さよりも睡眠の質に大きな影響を及ぼすものがあると言います。入眠直後の90分の睡眠は、黄金の90分と呼ばれるほど重要だと。

つまり、寝はじめてから90分の睡眠の質次第で、その後の5〜6時間の睡眠の質が左右されるということが分かったんです!

入眠直後の90分の重要性

西野氏は最初の90分が重要視する3つのメリットを本書で紹介しています。

  • 自律神経が整う
  • 「グロースホルモン」が分泌される
  • 「脳のコンディション」が良くなる

の3つです!

自律神経が整う

入眠直後の90分に訪れるノンレム睡眠中では、身体と脳が休んでいるときに活性化する副交感神経というものが優位になるので、疲れやストレスが癒されやすくなります

頭痛、ストレス、疲労感、イライラ、肩こり、冷え性など、「何となく調子が悪い」という違和感の根っこには、自律神経の乱れがある

『スタンフォード式 最高の睡眠』

入眠直後の黄金の90分では、乱れた自律神経が整えられるので、仕事に行きたくないと思う原因を解消できる可能性があるんです!

グロースホルモンが分泌される

また、グロースホルモンも忘れてはいけません。

グロースホルモンは子どもの成長に関わるだけではありません。大人になってからも、老人でも分泌される重要なホルモンです。

成人にとってのグロースホルモンは、新陳代謝アップや皮膚の柔軟性アップに繋がるので、アンチエイジングや美容にも効果があります。

なにもグロースホルモンは女性だけのものではありません。

当然、男性が活き活きと精力的に活動するためにも、グロースホルモンは重要な働きをします。

このグロースホルモンは、

最初の90分を深く眠れば、グロースホルモンの80%近くは確保できる

『スタンフォード式 最高の睡眠』

と言われているので、入眠直後の90分が重要になるわけです。

脳のコンディションが良くなる

質の高い眠りには、入眠初期に訪れるノンレム睡眠だけでなく、レム睡眠も重要です。

夢を見ている状態の睡眠ですね。

通常、ノンレム睡眠の後にはレム睡眠がやってきて、時間が経てばまたノンレム睡眠になってというサイクルを繰り返しますが。

たとえばうつ病患者の場合ですと、最初の90分に訪れるノンレム睡眠の深さが十分ではなく、レム睡眠に早く入ってしまうので、自律神経の状態が乱れてしまいます。

一方で病状が改善していくと、最初のノンレム睡眠の状態も整って、90分に近づいていくといいます。

このことから、西野氏は次の仮説を導きだしました。

黄金の90分には脳の今で書んを整える働きがある

脳のコンディションが黄金の90分に反映される

『スタンフォード式 最高の睡眠』

睡眠で脳のコンディションを整えて、仕事にも精力的に取り組んでいきたいものですね!

覚醒時の仕事のパフォーマンスは、睡眠の質で上がる

睡眠と覚醒は表裏一体である

『スタンフォード式 最高の睡眠』

睡眠の質が起きているときの活動に影響を与えることは、何となくイメージできるかと思います。

しかし本書によると、覚醒時の活動量や活動の質によって、睡眠の質も左右されるとのこと。

つまり、日中どういうモチベーションや気持ちで仕事に取り組んでいるかによって、その日の夜の睡眠の質が変わり、翌日のパフォーマンスにも影響するということなんです。

これは衝撃の事実です。

この記事を読んでいるみなさんには、つらい真実かも知れません。

今の仕事に行きたくなくなるほど眠いのに、その仕事に精力的にとりくんで覚醒状態の質を上げれば、その眠気がなくなると言っているんですから。

今の仕事がつまらないから、おもしろくないから、やりがいを感じないから。

だから、朝、仕事に行きたくないと感じているのではないでしょうか。

正直、今仕事で気持ちが上がらないのに、睡眠の質だけあげるは難しいのではないかと。

最高の睡眠を手に入れるポイントは「体温」と「脳」にあった

とはいえ、睡眠の質が低い今の状態は決して良い状態とはいえません。

一時的にではありますが、本書で紹介されている睡眠の質を上げる方法をお伝えします。

睡眠の質をあげる対策法は、「体温」と「脳」にあります

人は、寝るときに身体の中心部の体温が下がることでスムーズな入眠に移行します。

深部体温には上がった分だけ下がろうとする性質があります。

なので、寝る前に自分の体温を一度上げておいて、ベッドで横になった頃に深部体温が下がるようにしてあげるとベスト。

『スタンフォード式 最高の睡眠』では、その方法として入浴がオススメされています。

睡眠の質を上げるオススメの入浴法は次のとおり。

40℃ののお風呂に15分間浸かる。
就寝90分前までに入浴を済ませる。

たったこれだけです。

しかし、忙しく働くビジネスパーソンにとっては、入浴すら難しい人もいるでしょう。

そんな時は、シャワーで代用しましょう。

大事なのは深部体温を上げることなので、翌朝シャワーを浴びるのではなく、きちんとその日にシャワーを浴びておくことをオススメします。

また、脳の働きも重要です。

寝る前にスマホを触って脳を覚醒状態にするのはよくありません。

『スタンフォード式 最高の睡眠』では、脳の覚醒状態を下げる方法として、「モノトナスの法則」というものが取り上げられています。

入眠前に単調な作業や音楽を取り入れることによって、 脳のスイッチをオンからオフにする方法です。

寝る前は何もせずに、脳をオフにしてゆったりとした時間を過ごしましょう。

仕事に行きたくないほど眠いならゆっくり休養する必要がある

睡眠の質を上げても、今の仕事に充実感を感じられないのであれば、いずれまた、今の状態に戻っていくことでしょう。

そうなってしまっては意味がありません。

もし、仕事に行きたくないほど眠いと感じているのであれば、1度ゆっくり休養することも必要です。

1日ぐらいならずる休みしたって構いません。

仕事よりもあなたの身体の方が大事です。

眠い、眠れない。

これは身体からのSOSのサインです。

身体の悲鳴に耳をきちんと傾けてあげましょう。

ゆっくりと休んで、また走り出せば良いんです。

もし、根本的な問題が解決できないなら今と変わらないのではないかと思う人は、転職も1つの手です。

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こういうものに登録しておくだけでも、だいぶ気は紛れるのではないでしょうか。

少しでも気が紛れると、眠気も改善すると思いますよ。

眠いのは、仕事に行きたくないからではない!?

さて、今回は『スタンフォード式 最高の睡眠』をもとに仕事に行きたくないほど眠いと感じている方にむけて、睡眠のメカニズムや対策法をお伝えしてきました。

睡眠は、日常の一部でありながらも人生の3分の1を占める重要な時間です。

睡眠の質が上がれば仕事もはかどります。

仕事がはかどれば、睡眠の質も上がります。

反対に、仕事が充実しておらず、つまらない仕事であれば、睡眠の質が上がることはないでしょう。

あなたが仕事に行きたくないのは眠いからですか?仕事が充実していないからですか?

根本的な解決ができるといいですね!